CIS系太陽電池

 CIS系太陽電池は、異なる物性を持った複数の化合物半導体を接合(※)した多元系の化合物半導体太陽電池に分類されます。

 多元系化合物半導体太陽電池で現在実用化されているのはCIS系太陽電池に分類される、CIS太陽電池とCIGS太陽電池です。

 これらの太陽電池の原材料はシリコンではなく、銅(Cu)、インジウム(In)、ガリウム(Ga)、セレン(Se)などからなる化合物半導体と呼ばれる半導体です。

 CIS太陽電池銅(Cu)、インジウム(In)、セレン(Se)から、CIGS太陽電池は銅(Cu)、インジウム(In)、ガリウム(Ga)、セレン(Se)からそれぞれ作られており、CIS太陽電池及びCIGS太陽電池の名前は原料として使用している元素の頭文字を取ったものです。

 国内ではソーラーフロンティアがCIS太陽電池を、ホンダソルテックがCIGS太陽電池をそれぞれ販売しています。

CIS系太陽電池のメリット

 CIS系太陽電池は光吸収係数が高いため、薄膜化が可能で原材料コストを抑えることができることと、製造工程が短く量産向きであることなどから、スケールメリットを活かした低コスト化が可能なことが大きな特徴です。

 変換効率は市販されているモジュールレベルで10~13%程度と、同じく薄膜化による低コストが特徴のアモルファスシリコン太陽電池よりも高いため、今後の普及拡大による更なる低コスト化が期待されます。

 また、高温環境下での効率低下が結晶系シリコン太陽電池よりも小さいという特性をもっており、夏場の発電量を多く取れるというメリットも有しています。 

CIS系太陽電池のデメリット

 低コスト化が可能なCIS系太陽電池ですが、変換効率で結晶系シリコン太陽電池劣るため、同じ出力の太陽電池を設置するためには結晶系シリコン太陽電池より多くの面積を必要とします。 

 また、CIS系太陽電池の中には、原材料の一部に有害なカドミウムを含むものがあり、この点が環境負荷の観点からのデメリットとなっています(※)。

 ※:ソーラーフロンティア社で製造されているCIS太陽電池はカドミウムを含んでいません。 

CIS太陽電池の外観

 CIS太陽電池は下の写真のような外観で、黒一色の色調が特徴です。

CIS太陽電池

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